今日は社労士会の新人研修。
登録して3年以内の新人社労士に対しての研修の日でした。
私は最後の1時間弱の時間で、電子申請の主な流れについてマニュアルに沿って話をさせていただきました。
前半では、社労士会の副会長に社労士の守るべきことや倫理的なことについて、そのあと、県会の重鎮の先生に、社労士制度の成り立ちや、そのそもの社労士の本当にしなければならないことは何かについて話をしていただきました。
例えば、最近は○○法律事務所というところが、過払い金の請求で大きな宣伝をして、その仕事をメインの業務にしているところがある。
社労士でも、助成金の申請を中心にしているところもある。
もちろん、それが悪いことであるわけではなく、そういうのもありであろう。
しかし、弁護士なら過払い金を取り戻すのが本来の業務でしょうか?
社労士なら、助成金を申請するのが本来の業務でしょうか?
社労士の本来の業務は、・・・会社も労働者も納得できる労務管理のあり方を提案し、その方向に誘導してあげることではないか?
労働関連法を100%守れている会社は皆無でしょう!
例えば、管理監督者への時間外労働・休日労働の割り増し賃金の支払の件を本気で挙げていけば、本当に多くの会社を立件することができるでしょう。
名ばかり管理監督者は、多くの企業にいると考えられるからです。
また、サービス残業もまだまだ多くの会社で行われています。
社労士の仕事は、「それは違法です!」と言うのではなく、どうすれば、その違法状態を少しでも改善できるか、事業主と一緒に考えること。
そういうことを、話していただきました。
社労士の仕事は華々しいものではないし、すぐに成果が現れないものもあります。
社労士の本分は何か?
一人ひとりの社労士が、深く胸に問うてみる必要があると思います。
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