規則はほどほどにしないと・・・

昨夜の「名奉行 遠山の金四郎」、3時間の映画のような感じで、結構見ごたえがありました。

 

重要な登場人物は南町奉行の鳥居耀蔵、老中の水野忠邦、そして北町奉行の遠山景元(遠山の金さん)です。

 

遠山の金さんは、大岡越前、水戸黄門と並んで、私が子供のころからずっと続いている時代劇の一つですが、今回のは特別企画のドラマのようです。

 

そして、日本史の教科書にも載っている、あの天保の改革を題材にしているところがミソ!!

 

天保の改革とは、簡単に言うと幕府の財政が厳しくなったので、収入増加と倹約を推し進めた政策です。

 

そして、その水野忠邦の右腕となって、その政策を断行したのが時の南町奉行である鳥居耀蔵です。

 

倹約、倹約と、町人にも倹約をさせるため、あれはダメ、これはダメと・・・次々と倹約令を発布し、町人を縛ります。

 

一方の遠山景元は、「そんなに縛ると町人の不満は募り、結局はうまくいきませんよ」と、倹約令には反対の立場!

 

現代でなら、経済をある程度大きくするには、倹約ではなく、むしろ政府がお金を出して庶民の懐を潤さないと、かえって財政の悪化を招くというのは常識ですが、当時とは経済構造も違うし・・・・

 

でも、庶民の楽しみを奪い、倹約を押し付け続けたら街に活気がなくなるのは当然で・・・・

 

まあ、ドラマですから、遠山の金さんの活躍で悪を裁き、最後は天保の改革は失敗。水野忠邦は老中を罷免となるわけですが・・・・

 

はい、前置きはここまでで・・・・・

 

これ、当然現代にも通じるところです。

 

鳥居耀蔵や、遠山景元は会社の社長。

江戸の町民は社員と置き換えると・・・・・

 

会社の経営状況が悪化し、これを立て直すために社長が社員の服務規律をいきなり厳しくし、あれもダメこれもダメと明文化して公表します。

 

その中には、社員が楽しみにしている行事の中止も含まれ、会社で仕事をするのがぎくしゃくするというか、嫌になるというか、・・・

 

こういう会社のかじ取りは、たぶん良い結果は生みませんよね。

 

むしろ、全社員に会社の現状を誠意をもって伝え、全員で会社を立て直すために、タメになる意見はどんどん吸い上げて、実行して、・・・

 

大きな会社になると、その辺はすごく難しいんですけどね・・・・
小さな会社だと、一致団結は比較的やりやすいと思います。

 

お盆の時季です、猛暑が続いていますが、無理がない程度に前に進みましょう!!