人を育てる人事制度・・・・その5(賃金テーブルの話)

賃金テーブルの話・・・・

 

賃金テーブルって何?ということですが・・・・・

 

職能資格賃金制度では、各等級ごとに職能給の下限額と上限額があって、その間を一定のピッチで10段階とか20段階とかに割り振って金額を定めたものがあり、これを賃金テーブルと言います。

 

一番安い金額を一号俸、上に上がる(より高い職能給額)に従い高い号俸になります。

 

通常は、例えば五段階評価(SABCD)でS評価なら現在の基本給額のある号俸からさらに五号俸上がり、A評価なら四号俸、B評価なら三号俸というふうに、次の職能給額が決定します。

 

これに、次年度の年齢による年齢給を足すと、両者で基本給になるというのがよくあるものです。

 

でも、賃金テーブルにはもう一つのパターンがあって、洗い替え方式の賃金テーブルがあります。

 

洗い替え方式の賃金テーブルでは、毎年上がるのは一号俸だけです。

 

ただし、SABCDの各々に職能給額が定められており、S評価だと高い額、D評価だと低い額の昇給になります。

 

通常の賃金テーブルが、過去の評価の積み重ねで職能給が積みあがっていくのに対して、洗い替え方式は毎年の評価の結果しか反映しません。

 

それは、例えば同じ号俸の二人がいて、一人は前年にD評価で職能給が低い人がいたとします。

一方、もう一人は前年にS評価で職能給が高い人がいたとします。

 

次の評価で二人ともA評価を取ったとすると、二人とも一号俸上がってA評価の職能給になるので、全く同じ額になります。

 

もちろん、昇格(等級が上がること)の条件に、「〇〇の資格を取ること」などの制約があったりすると、上位等級に上がるのが評価だけではないことになるので、昇格することで職能給を上げていくことには差がついてきます。

 

では、・・・・・人を育てる人事制度の賃金テーブルはどんなものかというと・・・・

 

それは次回に・・・・・・